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NHK/シリーズ証言記録 市民たちの戦争「封印された大震災 〜愛知・半田〜」

ここのところ、ずっとやってる証言記録シリーズ。
とてもいい。
そして、今日(再放送。……再々放送かも)のこれ。

証言記録 市民たちの戦争「封印された大震災 〜愛知・半田〜」
http://www.nhk.or.jp/shogen/schedule/shimin_yotei.html


あらためて、
戦争は、いや、戦争をするような「国」は、
間違っていると認識した。

国とは、「共同体」なのだと、私は認識している。
個人ではできないこと、するのがむずかしいことを、
「みんなの力を合わせてやる」ためのもの。

たとえば野球部。
グローブは、自分で買えばいい。
だけど、野球場を借りるとか、ユニフォームを作るとか、
金額的にも、ボリューム的にも、「なかま」で出し合ったほうがいいものがある。
そのために、みんなで部費を出し合って、買ったり、借りたりする。
この部費が、税金にあたる。
(税金って、なんやネガティブイメージあるけど、
本来、「株式出資」的な、そゆものだと思うのですよ)

農協はじめ、いろんな協同組合のシステム、積み立て、諸々も、そんな感じ。
会社だって、そういう感じ。
スタートは、シェアのきもち。
みんなで分け合って、みんなで協力しあって。


それが、構造(システム)をもっと便利にしよう、
もっとできることがあるはずだ、そうやって突き詰めて洗練?していった結果、
何故か、身分差別的な、「差」ができていって、
共同体に属するひと、一番フォローしたかったはずの
弱い立場のひとを、余裕のある人が、守るのではなく、彼らが
「もっと得するために」虐げる構造に。
人々は死にたくないのに、縁者に死んでほしくないのに、
何故か、一部のひとの思惑が突出して、圧力となって、
戦争を押し進める構造に。



……結果から、答えは出ている。

つまり、「もっと」を第一にして、
何かを求めてはいけないのだ。



そして、話は番組のことに戻る。

「地震で大きな被害を受けた」
「航空機を作っている名古屋が大きな打撃を受けて生産能力が落ちた」
それを敵国に知られたくないと、
また、士気が落ちることを懸念して、
軍部は、この大地震が起こったことに関して、箝口令を敷いた。


そうして、軍事機密扱いにされた戦時中の東南海地震。
手紙の検閲対象になったから親戚に知らせることもできない。
報道されないから救援も届かない。
被災者たちは、名古屋とその周辺という
交通が不便でもない立地にもかかわらず、孤立無援となった。
おそらく、被害状況が知らされていたら助かったであろう、多くの命がうしなわれた。


それが、「共同体」の、することか。
なかまを、守れていないじゃないか。
もはや、「敵」のふるまいじゃないか。


そして、そこまでして隠した地震の事実は、
ほとんど即時にアメリカにばれてた。
そりゃあ、チリの地震の余波が日本に届くくらいだもの、
地球の変動である大地震を、情報規制だけで隠しおおせるはずがない。
いや、隠しおおせると思うほど、
科学技術の差が、既に日本とアメリカの間にあったか。
(もしくは、その差を認めたくなくて、目をつぶっていたか)

……で、「隠したけど、ばれてたよ」ということまでは
以前に聞いたことあったのだけど、今回、その先を知った。

アメリカは、地震を知り、
B29飛ばして航空写真を撮影して被害の実態を確かめた。
そして、そのうえで、
被災地(名古屋の飛行機工場)に爆弾を落としたのだという。

「隠しても、お見通し」と、知らせるために、
「地震の次は、何をお見舞いしましょうか」なんて
追い打ちのビラを撒いて。


このはなしを聞いて、
ちょっと殺意に似た気持ちが湧いてしまって、
どうしようかと思った。


あえてくどくど断って置くけれど、
憎しみを抱いた対象は、「アメリカさん」にではない。

ここで、「アメリカが悪い!」ということは、
「構造に荷担すること」、
本来、自分がにくんでいたものと
肩を並べることだと知っているし、
それをあおりたい「悪意」も、知っている。


憎いのは、
大国とか、軍部とか、そういう構造的なもの。
そして、それを助長し、止められない、荷担する構造。
構造の、構造。そしてそのまた構造……。

「構造」が積み重なるほどに、人間性が希薄になっていく。


火事場泥棒は、個人の人間の犯す
最大で、決して許されない罪のひとつだと、私は思っている。

市中引き回しの上、獄門、
それもあってもいいと思うほどに。

なぜなら、「悪意だけで起こる犯罪」だから。
故意の交通事故でもない。過失による火事でもない。

人の受難を知り、自分の行動が
その災難の傷を深めることと知った上で、
自分が「有利」「得」になる行動をとることだから。

被災地に爆弾を落とすことは、
それと等価の、憎むべき行いだ。


「悪意」と「良心」。

何がおこっても、
何がまやかそうとしてきても、
人間として、それをつねに、判断の基準に持っていたい。

emix | 戦争と人災 | 11:50 | comments(0) | - | - | - |
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