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軽々と訪れる死、その命の「軽くなさ」。

先日、それまで健康万端、元気横溢にはずんでいたいのちが
瞬時に失われてしまう事故現場に居合わせた。

悲しいとかより先に、
あまりの、その訪れの簡単さ、軽さに、
しかし、いなくなってしまったものの存在感との不釣合いさに
呆然としていた。
こんな、重大なものが、あっけなくゼロになってしまうのか、と。

なんだか派生して、
たぶん、空襲を受けたときに生き残った側の人は
こんな感覚なのだろうと思った。
私の居合わせた場所は戦場めいた場所ではなかったけれど、
明るい日差しと楽しい時間の中、という場に訪れた突然の惨事に、
夏の日差しの中で鉄の雨に打たれて……という「さとうきび畑」とか、
夏の真昼に爆撃を受けた、「夏の葬列」のヒロ子さんのこととかを
連想をしたのだと思う。

そんなことを考えていて、さらに連想したのは
漫画「夕凪の街 桜の国」。

生き残ること、死ぬほうに選ばれなかったこと、
そこに、意味を考えはじめている。

積極的に「死なないようにしよう」という努力をしていなかったくせに、
訳もなく大丈夫だったということへの、薄く淡い罪悪感。
その薄さ淡さゆえの、居心地の悪さ。

ごめんなさいでも、ありがたいでもない、
なんともいえない不定形な気持ちが、
「ここに意味を見出さなければ」という方向に
心を動かしている。

ひとの感情というものは、不思議だなと思うことです。
emix | 思うこと | 17:44 | comments(0) | - | - | - |
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